昆虫食
環境への負荷を軽減した生産
2050年には地球上の人口は95億人以上に増大すると予測されており、食糧供給が追いつかず、たんぱく源などをはじめとする深刻な食糧危機が起こることが懸念されています。
食糧危機を救い、深刻化している地球温暖化防止に役立ち、環境負担軽減も期待できるとされているのが昆虫食です。
牛や豚などの家畜の飼育は大量の飼料の生産も必要となり、人間に必要なトウモロコシや大豆などの食糧の供給が追いつかなくなるおそれがあります。
一方、家畜の生産時や出荷時にも大量の二酸化炭素が排出されることが問題です。
昆虫は雑食性のものも多く、食品残渣などを用いてエコに育てられ、生産にあたって二酸化炭素の排出も抑えられる環境に優しい食材です。
栄養価が高く健康的
昆虫は牛や豚と異なり、丸ごと食べることもでき、豊富な栄養を摂取することができます。牛・豚・鶏よりもたんぱくで、カルシウムなどのミネラルやビタミン、必須アミノ酸なども含まれており、栄養が豊富です。
日本でも、古くより滋養強壮に良いとして昆虫食が親しまれている地域があるほか、戦時中の食糧難の時代に貴重なたんぱく源として昆虫食が行われていた歴史もあります。
世界的に見ても、先進国をはじめ、多くの国で栄養価が高い食材として昆虫食が親しまれてきました。
コオロギパウダーは美味しく食べやすい
コオロギパウダーは、コオロギを粉砕してパウダー状にしたものです。コオロギの形に抵抗がある方でも、見た目が気にならないので気軽に使えるのがメリットです。
コオロギパウダーは、落花生パウダーやきな粉のような香ばしい香りがあり、風味は甲殻類の海老のような旨みを持ちます。パウダー状にすることで、さまざまな料理に使いやすく、業務用としてパンケーキやクッキー、煎餅などに混ぜ込まれるなど、商品開発にも活用されています。
スパイス代わりにカレーや麻婆豆腐などに混ぜて提供することやたんぱく質が豊富なのでプロテイン代わりに牛乳や豆乳などに混ぜるなど、さまざまな活用が可能です。
環境に優しい製品づくり・
栄養豊富な食事に“昆虫食”
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